新型クラウン 3BA-ARS220 2020年4月マイナーチェンジ
新型クラウンは外観や内装のデザインを見るとかなり欧州車を意識している様子がうかがえます。
新型クラウンは特にベ☆ツを意識していますね。
なので新型クラウンは雰囲気が洗練されたというか若返った印象があります。
新型クラウンをオッサン車にしておくのは勿体ないですよ。
なんといっても新型クラウンはニュルで走り込んでいますから。
なので新型クラウンのハンドリングは非常に期待できます。
クラウンなのにどうして日本専用車種なのにニュルで走り込む必要があるのか?疑問もあるかと思いますが。
ここで考えてほしいのは車は非常に質量の大きい物体だということ。
それが60kmや100kmで動くとなると相当なエネルギーの塊が移動しているということ。
その速度をいきなりゼロにするためにはとてつもないエネルギーが要ります。
急ブレーキ、急ハンドルはご法度なのですが緊急回避を行う場合には必要な場合もあります。
もしそんな場面に遭遇したら、やわな車だとどうなってしまうのでしょうか。
接地性の悪い足回りなら、内輪が浮いたり逆側のコーナにぶつかります。
フロントに過重がかかりすぎて後輪がリフトしスリップして止まれません。
またはブレーキが弱すぎてぶつかります。
高速で安定走行するためには高度な設計が必要です。
これが低速域の走りにも活きてきます。
安全マージンが拡大するからです。
このマージンが大きい車ほど安心感が生まれます。
人の感覚とはすばらしいもので、剛性感が不足していると本当に不安になるものです。
でも100kmからでも回避できることが分かると走りに余裕が生まれるものです。
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新型クラウンにもついに、新型プリウスから搭載されている、TNGA(Toyota New Global Architecture)と呼ばれる新開発のプラットフォームが採用されましたね。
TNGAプラットフォームの恩恵は極めて大きいです。
低重心化による高いボディ剛性、足回り設計の自由度が上がり、フロントリアのサスペンションにマルチリンクサスペンションを採用出来、走行安定性やハンドリングが格段に上がります。
低重心化は空力性能も上がります。
TNGAで車体剛性が上がれば衝突安全性能も高まりますね。
今までは、車種ごとに多くのプラットフォームがありましたので、足回り機構には、マルチリンクサスペンションやダブルウイッシュボーンサスペンションはトヨタは積極的には採用してこなかったです。
リンク機構やブッシュ類が多いのでコスト高になるからです。
しかし国産ライバル車種や欧州ブランド車種は高価ながらも積極的にこれらの足回りを採用してきていました。
これは、洗練された乗り心地や精緻なハンドリングを実現できるからです。
トヨタの改革はこれらの課題にメスを入れました。
プラットフォームが絞られれば、これらの高価なメカニズムに開発リソースと部品コストをつぎ込めるようになるからです。
モリゾウ社長の時代になり、本質的に良い車をつくることがトヨタの使命となっているようです。
筆者はモリゾウ社長の発信する内容を注視していますが、今後トヨタのみならず日本の製造業が生き残るにはこれしかないと考えています。
クランンもいままでのオッサンだけの車ではなく若い世代が乗っても楽しい車になっていると思います。
クランンは相当に安全で快適な車となりましたね。商品力は非常に高いと思います。
車内の静粛性は歴代クラウンから継承されていますが、非常に静かです。
外部からの騒音をシャットアウトしている静粛性の高さや高級な雰囲気、取り付けられた各部品の高い精度感(例えば外装ならボディパネル間の隙間の小ささや内装部材の仕上がり等)は他社を寄せ付けないでしょう。
トヨタは現在、スポーツモデルの開発にも注力しているため、国内専用モデルであるが、海外での販売も可能なポテンシャルがありますね。
もちろん全車両に安全支援システム 衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」も採用しています。
15代目の新型クラウンではさらにコネクテッド機能が強化されました。
新型クラウンは、3種類のエンジン構成となる。
- 2リッター直列4気筒ターボ
- 2.5リッター直列4気筒ハイブリッド
- 3.5リッターV型6気筒ハイブリッド
注目は、2.5リッター直列4気筒ハイブリッドで、 トヨタ「カムリ」に搭載されている、低燃費と動力性能を両立させた2.5リッター直列4気筒エンジン「A25A-FXS」とモーター
2.5リッター直列4気筒ハイブリッドは、現行「カムリ」から搭載が開始された設計の新しいA25A-FXS型です。
動力性能自体はこれまでと同程度だが、最大熱効率は41%と高く、クラウンとしては異例の燃費も30k/L超えが期待出来ます。
最高出力は226PSとまずまずのパワーがあります。
普通にパワフルな走りが期待できるかと思います。
この2.5Lハイブリッドモデルでは、フルタイム4輪駆動の設定を選択することが出来ます。
さらに注目なのは、3.5リッターV型6気筒ハイブリッドで、レクサス「LS」ハイブリッドモデルに搭載されている「マルチステージハイブリッドシステム」。エンジンは、3.5リッターV型6気筒の「8GR-FXS」を搭載。システム最高出力は264kW(359PS)に達します。
このハイブリットシステム8GR-FXS型は、レクサスLSやLCと同じ新タイプのエンジンを搭載しています。
エンジンとモーターの動力性能を合計したシステム最高出力はレクサスLSでは359psに達しており、新型クラウンも同等の性能を発揮するものと思われる。
エンジンとモータ軸に直列に変速機構を組み合わせた強力なメカニズムです。
高い動力性能に有段ギヤを組み合わせているので、その走りには期待が持てます。
トランスミッションにはアイシンAW製の10速ATが組み合わされ、加速と燃費の両立を図っています。
10速のパドルシフト付きなのでスポーツ走行も出来そうです。
旧型クラウンの下取り相場・買取り相場はどのくらい?
最も取り扱い数の多いgooネットさんのページから引用すると、以下のようになります。
査定価格の最高額は中古車販売価格の90%程度
高年式車(最近の車)人気車種、程度の良い車、売れる季節などベストな条件の場合は9割での買取りしてもらえる可能性があります。
ということは販売店の利益が10%程度くらいしか乗っていないということです。
これは人気車で程度が良いということで、比較的早めに売り切ることが出来るため、販売店としても少ない管理費で済むということが理由です。
査定額の最低額は中古車販売価格の60%程度
逆に、高年式でも人気が無かったり、低年式車(年式の古い)では査定価格が販売価格の60%程度まで落ちる可能性があります。
回転率が悪いため、保管スペースは維持管理費などの諸経費を強いられるため、販売店側にもリスクがあるからです。
時間がたてばたつほど、年式が古くなりますから年度の変わり目には注意する必要があります。
特に登録時期を意識しておいたほうが良いです。
車検の残り期間との関係もありますらかね。
ユーザ車検が出来る方は、取ってしまうという手もあります。
これだけでも販売店さんの負担は減るからです。
車検あと半年しか残っていない車よりも2年あるほうが売りやすいかもしれません。
この手の車種をお持ちの場合はあなたの努力が大きな実を結びます。
クリーニングで見た目をよくすること、内装のたばこ臭や汚れをスタンドなどに依頼してすぐに販売できるようにしておくことなどは基本です。
愛車の良い点をしっかりとアピールすることで買取り価格は大きく変わってくるのです。